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起業時の事業コンセプトの考え方と書き方を徹底解説!

      2016/11/27

起業時の事業コンセプトの考え方と書き方を徹底解説!

コンセプトを決定せずに起業した場合には、立地や価格設定・集客方法に至るまで全てバラバラになってしまうおそれがあります。

起業・独立開業に非常に重要なStepなので、時間をかけてじっくり検討してください。

コンセプトの意味と種類

コンセプトとは、英語でconceptと表記し「概念 構想」という意味ですが、

「構想」のほうが意味としてとらえやすいと思います。

 

また、ビジネスにおけるコンセプトには様々な種類があり、

ブランドコンセプト、コア・コンセプト、事業コンセプト、商品コンセプトなどがあります。

 

ブランドコンセプトとコア・コンセプトは、

事業が拡大し複数の事業を経営した場合には区別する必要があります。

 

しかし起業・独立開業時には、単一事業を行う場合がほとんどですので、

ブランドコンセプト=コア・コンセプトと考えてください。

 

ブランドコンセプト(=コア・コンセプト)と事業コンセプトは混同されがちです。

 

ブランドコンセプト(=コア・コンセプト)は、

キャッチコピーなどにも利用され、

その会社や事業の目指しているものや消費者に伝えたいものを簡潔に表したもので、

事業の“ウリ”となるものです。

 

一方、事業コンセプトは、

上記のブランドコンセプトを達成するために、

事業戦略を具体的に落とし込んだもので、

「誰に、何を、どのように売るか」を具体的に構想したものです。

 

一般的に、ブランドコンセプトはオープンに公開されますが、

事業コンセプトは社内で周知されるだけであまりオープンに公開されないという特徴があります。

事業コンセプトを考える大切さ

ブランドコンセプト、コア・コンセプト、事業コンセプト、商品コンセプトなど、

様々なコンセプトがありますが、起業時に必ず考えておきたいコンセプトは事業コンセプトです。

 

なぜなら、

①「誰に、何を、どのように売るか」を考えることでそれを達成するために必要な経営に一貫性が生まれることにあります。

 

②融資が必要な場合にも、事業コンセプトを作成することで事業計画に現実味が加わり融資を受けやすくなります

 

事業コンセプトの作り方・書き方の手順

手順1 事業のウリを考える(ブランドコンセプト、コア・コンセプトの決定)

まずはこれだけは他社には負けないという事業の”ウリ”を考えましょう。

 

例えば、商品の品質や味・お店の雰囲気・商品の値段・接客やサービスの品質などについて、

ここだけは負けないという強みを考えます。

 

手順2 「誰に、何を、どのように売るか」について大まかなプランを練る

事業の”ウリ”であるブランドコンセプト、コア・コンセプトを達成するために、

「誰に、何を、どのように売るか」について大まかなプランを作成しましょう。

 

誰に(ターゲット)

客層・商圏について考えましょう。

 

例えば、地域・性別・年齢・大衆向けか富裕層向けか、

個人か法人か・何か悩みがある人かなどを考えます。

 

何を(提供するモノ・サービス)

商品・サービスの価格・品質・種類について考えましょう。

 

例えば、価格は高めなのか安めなのか、品質は良い品質重視なのかコスト削減重視なのか、

種類は豊富なメニューを用意するのかこだわりの商品・サービスに限定するかなどを考えます。

 

どのように(営業戦略)

立地・雰囲気・サービスについて他とは違う事業の”ウリ”をどのように伝えるか考えましょう。

例えば、お客の交通手段は徒歩・車利用のどちらがメインか、

駅前にすべきか、落ち着いた雰囲気か賑やかな雰囲気か、

丁寧できめ細やかなサービスかスピード重視のサービスかなどを考えます。

 

手順3 上記をまとめて大まかな事業コンセプトを決定する

上記手順2の要点をまとめてると、大まかな事業コンセプトが完成です。

この時点で、客層として大衆向けとしているのに価格は高めにしているなど、

事業コンセプトとして矛盾が生じていないかを確認し、適宜見直しをしてください。

 

手順4 起業に関連する知識を習得した後で、再度コンセプトの見直しを行う

 「Step 4.事業方針を決め、スケジュールを作成する」~「Step 7.起業に必要な資金を調達する」で、起業に関する知識を習得した後に、

改めて手順3で決めた大まかな事業コンセプトについて見直しを行いましょう。

 

手順5  最終的な事業コンセプトを決定する

見直した事業コンセプトを決めることで経営に一貫性が生まれ、

融資が必要な場合にも事業計画書などに記載するに足るものができたことと思います。

 

事業コンセプトの考え方・作り方の作成例

有名なブランドコンセプトとして、「うまい、はやい、やすい」があります。

 

どこかわかりますね。

 

そう、牛丼チェーンとして有名な「吉野家」です。

 

この吉野家を例にとって事業コンセプトをどのように作成していくかを説明します。

 

ブランドコンセプト(コア・コンセプト):「うまい、はやい、やすい」

 

↓(以下は著者の創作であり、公表されているものではありません)

上記のコンセプトのうち「安い」価格で商品を提供する以上、薄利多売のビジネスモデルになる

 

客単価は安いため、売上げを大きくするためには、

「はやい」商品の提供で1席当たりの回転数を高める

 

そして、低価格で「うまい」を実現することで、お客のリーピート率を高める

 

↓そのためには、

 

誰に

・リピート率を高めるためには、外食頻度の高いビジネスマンや単身者などをメインターゲットとする(家族連れをターゲットとしない)

 

・1席当たりの回転数を高めるに、長居せずに食べたらすぐに退店する1人で入店するお客をターゲットとする

 

・長居しない男性をメインターゲットとする

 

・上記ターゲットが食事することの多い、ビジネス街や歓楽街・単身者の多い居住地域

 

・人口構成の大半を占める大衆向け

 

何を

 

・価格は他の外食に比べて安価な価格設定にすることで、マクドナルドなど他の外食の客層も取り込む

 

・「安くてうまい」を実現するために、メニューを限定して材料の種類を少なくしてコスト削減すると共に、生産工場で一括して製造することでコスト削減だけでなく品質の均一化を実現する

 

・メニューを限定することは、商品の早い提供が可能になり「はやい」を実現する

 

どのように

 

・カウンター席をメインにすることで、1人でも入店しやすい雰囲気をつくり、かつ従業員とお客への移動距離が短くなり商品の早い提供が可能になる

 

・営業時間を24時間にすることで、商品ロスを削減できるとともに、競争の少ない時間帯で顧客を獲得することができる

 

・徒歩でのお客が多い駅前など人通りの多い場所を立地の基本とする

 

・郊外の大きい道路沿いなど人通りは多くないが車の通りが多い場所では、駐車場やドライブスルーを設けることで対応する

 

上記の要点をまとめて、

 

事業コンセプトは

1人で食事するビジネスマンや単身者の男性をメインターゲットとし、牛丼を主力商品としてメニューを限定することで、「うまい、はやい、やすい」牛丼の提供を可能として、1席当たりの回転数・リピート率を高め売上UPを実現する。

 

事業コンセプトはあまり長くせず要点をまとめることで、

融資面談などで相手に説明する必要があるときに、

要旨を上手く伝えることができます。

 

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